2012年03月04日
タマが家族の一員であった日
ニャーニャーと、小さな体から元気な声で鳴くタマ。
ヨチヨチ歩きからいつの間にか、シッカリとした足取りで駆け寄ってくるようになりました。
ホント、アッと言う間に成長するんですよね。成長の早さに驚くばかりです。
”チリンチリン”と、タマが駆け出すたびに鳴る小さな鈴。
首輪に付いた鈴がタマの存在をより一層強くします。
鈴が鳴るとタマが動いていると分かるだけに、その行動の一つ一つに一喜一憂するのです。
①喜びの一喜
・仕草がカワイイ。
・駆け寄ってくる時の表情や、鳴きながら近寄ってくる姿。
・走り方がカワイイ。
・とにかくカワイイ。
②不安の一憂
タマと過ごして初めて気づいたことなんですが、トイレ。
気が付いたらその辺で、シャー。あの辺で、シャー。さすがにこれには参りました。
どうしたらいいんだろうと心配になったのですが、ここはセミプロの妻が、
「トイレを教えなければいけないね」と。
「あっ!」と思った瞬間タマ用のトイレに連れて行くこと。これを繰り返すことで、ここがトイレと認識するようになると言うのです。
考えれば人の子供も一緒で、トイレを教えていくのですから、猫も一緒。
納得です。
さて、もう一つの不安があるのです。
それは、爪とぎ。
これにも参りました・・。
どこからともなく聞こえてくる、”ガサガサ、ガツガツ”の聞き慣れない音。
「なに?」と思うと、このタマが壁に前足を委ね、壁をかいているではありませんか!!
チョービックリです。「ヌーソーガ!」ですよ。
よく見ると爪で壁のベニヤが裂けているではないですか!
またまたチョービックリ。
ここは賃貸アパート。ヤバイよ、この状況は・・。
これこそ、タマがやって来た頃に思った、”先の見えない不安”なんですね。
何を仕出かすか分からないからこそ、不安だったんです。
爪とぎなんて、一切頭になかったですから・・。
妻はいたって冷静で、これも躾ければ大丈夫とのこと。
『とは言え、相手は猫だよ?』
トイレや爪とぎのことで不安が増長する中、冷静な妻の考えに『ホントか?』の思いしかありませんでした。
壁の爪とぎも然ることながら、畳もその対象になるのです。またタマが駆け出すことで、爪を立てながら駆けるとその分、畳も傷んでいくのです。
タマがやって来てから、畳や一部の壁ベニヤが傷み始めています。
これは予想しない、想定外のことでした。
「タマ、勘弁してよ~・・・・」
ペットを飼うことは、色んなリスクを背負うのです。
可愛さ反面、飼うこと了承したことへの後悔が湧き始めたこの頃です。

続く・・・・
ヨチヨチ歩きからいつの間にか、シッカリとした足取りで駆け寄ってくるようになりました。
ホント、アッと言う間に成長するんですよね。成長の早さに驚くばかりです。
”チリンチリン”と、タマが駆け出すたびに鳴る小さな鈴。
首輪に付いた鈴がタマの存在をより一層強くします。
鈴が鳴るとタマが動いていると分かるだけに、その行動の一つ一つに一喜一憂するのです。
①喜びの一喜
・仕草がカワイイ。
・駆け寄ってくる時の表情や、鳴きながら近寄ってくる姿。
・走り方がカワイイ。
・とにかくカワイイ。
②不安の一憂
タマと過ごして初めて気づいたことなんですが、トイレ。
気が付いたらその辺で、シャー。あの辺で、シャー。さすがにこれには参りました。
どうしたらいいんだろうと心配になったのですが、ここはセミプロの妻が、
「トイレを教えなければいけないね」と。
「あっ!」と思った瞬間タマ用のトイレに連れて行くこと。これを繰り返すことで、ここがトイレと認識するようになると言うのです。
考えれば人の子供も一緒で、トイレを教えていくのですから、猫も一緒。
納得です。
さて、もう一つの不安があるのです。
それは、爪とぎ。
これにも参りました・・。
どこからともなく聞こえてくる、”ガサガサ、ガツガツ”の聞き慣れない音。
「なに?」と思うと、このタマが壁に前足を委ね、壁をかいているではありませんか!!
チョービックリです。「ヌーソーガ!」ですよ。
よく見ると爪で壁のベニヤが裂けているではないですか!
またまたチョービックリ。
ここは賃貸アパート。ヤバイよ、この状況は・・。
これこそ、タマがやって来た頃に思った、”先の見えない不安”なんですね。
何を仕出かすか分からないからこそ、不安だったんです。
爪とぎなんて、一切頭になかったですから・・。
妻はいたって冷静で、これも躾ければ大丈夫とのこと。
『とは言え、相手は猫だよ?』
トイレや爪とぎのことで不安が増長する中、冷静な妻の考えに『ホントか?』の思いしかありませんでした。
壁の爪とぎも然ることながら、畳もその対象になるのです。またタマが駆け出すことで、爪を立てながら駆けるとその分、畳も傷んでいくのです。
タマがやって来てから、畳や一部の壁ベニヤが傷み始めています。
これは予想しない、想定外のことでした。
「タマ、勘弁してよ~・・・・」
ペットを飼うことは、色んなリスクを背負うのです。
可愛さ反面、飼うこと了承したことへの後悔が湧き始めたこの頃です。

続く・・・・
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18:21
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2012年02月26日
タマが家族の一員であった日 その4
「タマが歩いたよ!!」
タマが我家にやって来て、どれくらい経ったでしょうか・・。
「長くないかも・・」と自己判断をしていた私たちの前でついに歩き始めたのでした。
ヨタヨタとまだまだおぼつかない歩き方ですが、これも大きな一歩だと感じました。
この頃の私たちの意識からは既に、タマの“死”は外れていました。
むしろこれからは、日々成長して行く過程を目にしながら賑やかになるのかな?なんて考えに変わっていました。
人間とは違って動物たちは成長が早いと言われているので、今はヨタヨタでも一週間もすれば走っているかもしれません。
正直、猫の成長を全く予想できない私には、とにかくカワイイ姿が多く観られるだろうと、安易な考えしか浮かんでこないのです。
先の苦労を知らないってのは怖いですね。でもそんなこと以上に、楽しみの方が勝るのです。
自分の子供たちが、ハイハイ、ヨチヨチ歩きし出した頃を思い出すと何とも温かい気持ちになる様に、タマの成長が楽しみでもあるのです。
歩き始めると、一気に行動範囲が広がります。
知っているつもりでも全く知らない動物の生態。
やっぱり、楽しみです。
続く・・

タマが逝ってから一週間。
この一週間は心にポッカリと穴が空いた状態で、何かを楽しむ気にもなりませんでした。
でもあまり落ち込んでいても何も始まりません。
明日からは元気な状態に戻ります。
タマが我家にやって来て、どれくらい経ったでしょうか・・。
「長くないかも・・」と自己判断をしていた私たちの前でついに歩き始めたのでした。
ヨタヨタとまだまだおぼつかない歩き方ですが、これも大きな一歩だと感じました。
この頃の私たちの意識からは既に、タマの“死”は外れていました。
むしろこれからは、日々成長して行く過程を目にしながら賑やかになるのかな?なんて考えに変わっていました。
人間とは違って動物たちは成長が早いと言われているので、今はヨタヨタでも一週間もすれば走っているかもしれません。
正直、猫の成長を全く予想できない私には、とにかくカワイイ姿が多く観られるだろうと、安易な考えしか浮かんでこないのです。
先の苦労を知らないってのは怖いですね。でもそんなこと以上に、楽しみの方が勝るのです。
自分の子供たちが、ハイハイ、ヨチヨチ歩きし出した頃を思い出すと何とも温かい気持ちになる様に、タマの成長が楽しみでもあるのです。
歩き始めると、一気に行動範囲が広がります。
知っているつもりでも全く知らない動物の生態。
やっぱり、楽しみです。
続く・・

タマが逝ってから一週間。
この一週間は心にポッカリと穴が空いた状態で、何かを楽しむ気にもなりませんでした。
でもあまり落ち込んでいても何も始まりません。
明日からは元気な状態に戻ります。
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19:49
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2012年02月22日
タマが家族の一員であった日 その3
「見て見て、ほら~、目が開いてきたよ!」
タマがやって来て、一週間も経たない頃だろうか。何とも嬉しそうな声で私に話しかけてくる。
目が開き、瞳を顕にしたタマの顔を見ることが出来たのです。
地道に目を拭き、時に人間用の目薬を注して、小まめに処置?を続けた成果が現れたのでした。
小さな頭に大きな瞳。
ただ、少しだけ斜視っぽく見えるのが気になります。
「初めのうちはこんなんだろうか?」
でも目が開いたことで見た目が全然違うんです。
ついにタマは表情を得たのです。
子育て(猫・犬)経験の無い私には全てが初体験。
反面、妻は小さい頃から猫を飼っていて、何度かお産した子猫の面倒をみてきたようなのです。
だから手際も良いし、ドッシッと構えて居られる。まあ、実際二児の母でもあるし、お手の物と言えます。
とは言っても、真夜中にニャーニャーと泣き出し、ごはんを要求するのは我家の赤ん坊だった頃の娘たちと同じ。
猫だって赤ちゃんの時は二時間おきに泣き出します。
泣き出すと妻が起き出し、牛乳を温め、スポイトで飲ませます。
次は肛門を刺激し、排泄をさせるのです。
「どうして?」と聞くと、
「赤ちゃん猫は自分で排泄する力が無いのね。代わりに母猫が赤ちゃん猫の肛門を舐めて排泄を促すの。
母猫が居ない今は、私が代わりに刺激してあげないといけないから」と。
『おお~、スゴイ専門知識じゃないの。素直に感心、感心』
「長くないかも・・」と、初日の印象から発した言葉は撤回され、
「意外と大丈夫そうだね・・」へと変わりました。
その言葉には、何かしら訳の分からない事態が起こりえる可能性があるということでもあります。
と言っても、目が開いたことで一気に愛くるしさが増したのです。
これは私が恐れていた、“情”が移る瞬間でもありました・・。
続く・・
タマがやって来て、一週間も経たない頃だろうか。何とも嬉しそうな声で私に話しかけてくる。
目が開き、瞳を顕にしたタマの顔を見ることが出来たのです。
地道に目を拭き、時に人間用の目薬を注して、小まめに処置?を続けた成果が現れたのでした。
小さな頭に大きな瞳。
ただ、少しだけ斜視っぽく見えるのが気になります。
「初めのうちはこんなんだろうか?」
でも目が開いたことで見た目が全然違うんです。
ついにタマは表情を得たのです。
子育て(猫・犬)経験の無い私には全てが初体験。
反面、妻は小さい頃から猫を飼っていて、何度かお産した子猫の面倒をみてきたようなのです。
だから手際も良いし、ドッシッと構えて居られる。まあ、実際二児の母でもあるし、お手の物と言えます。
とは言っても、真夜中にニャーニャーと泣き出し、ごはんを要求するのは我家の赤ん坊だった頃の娘たちと同じ。
猫だって赤ちゃんの時は二時間おきに泣き出します。
泣き出すと妻が起き出し、牛乳を温め、スポイトで飲ませます。
次は肛門を刺激し、排泄をさせるのです。
「どうして?」と聞くと、
「赤ちゃん猫は自分で排泄する力が無いのね。代わりに母猫が赤ちゃん猫の肛門を舐めて排泄を促すの。
母猫が居ない今は、私が代わりに刺激してあげないといけないから」と。
『おお~、スゴイ専門知識じゃないの。素直に感心、感心』
「長くないかも・・」と、初日の印象から発した言葉は撤回され、
「意外と大丈夫そうだね・・」へと変わりました。
その言葉には、何かしら訳の分からない事態が起こりえる可能性があるということでもあります。
と言っても、目が開いたことで一気に愛くるしさが増したのです。
これは私が恐れていた、“情”が移る瞬間でもありました・・。
続く・・

Posted by ダーリー at
20:42
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2012年02月21日
タマが家族の一員であった日 その2
「多分、長くは生きられないかも・・」
ベランダから直ぐ見える側溝から拾われて来た“タマ”。
泣き声は聞かれるものの、目ヤニがカパカパにくっ付いたまぶたは果たして開くのか?
この子は目を開けることが出来るのか?
そんな疑問を持ちながら、妻の様子を見ていました。
まず食事。
牛乳を温めてそれをスポイトで少しずつ飲ませていました。
「はァ~、なるほどね~」
小さな猫や犬を飼ったことのない私には、その光景がとても新鮮でした。
目の見えないタマは、スポイトの先を親のオッパイと思いながら必死に飲んでいました。
喉を鳴らしながら、音を立てながら必死に飲んでいます。
目は柔らかいタオルを濡らし、それで拭き取ってあげていました。
でも時間が経つとまたカパカパの目ヤニだらけになります。
まだ自力で目を開けることは難しいようです。
私ならそのまま爪で引っ掻きながら取っていることでしょう。
無知とは怖い。
体は細く小さく、栄養状態が良いとは思えない。親に捨てられていた赤ちゃん猫なんだし。
体中に体毛がフサフサと伸びている状態と、そうでない状態の”見た目”も大きいです。
肌が見え隠れするのって、弱々しく見えるものです。
「長くは生きられないかも・・」と言った妻の言葉が厳しく聞こえるものの、私にとってはこの先起こりえる面倒から解放されることへの安堵感も入り混じり複雑な心境でした。
また、どうせ死ぬなら、情が移らない早いうちに逝った方が気が楽だし・・。
そうなんです。
私が動物を飼いたくない一番の理由は、情が移ることなんです。
遅かれ早かれ私より早く死を迎える動物を、私はどんな顔で見届けられるのか?
どんだけ辛いものなのか?
どう接して良いのか・・。
それを想像するだけで胸が苦しくなり、『飼うのはよそう』『知らんフリ知らんフリ』を装うのです。
見てみぬフリをするのです。
自ら進んで悲しい想いをする人なんていないでしょうから・・。
「タマに“先が見えない”のであれば、余り関わらないようにしよう」
それは正直な想いでした。
自分が悲しい想いをしない為にも。
悲しみで苦しくなるのが嫌だから。
関わらない方が楽だって・・・・。

続く・・
ベランダから直ぐ見える側溝から拾われて来た“タマ”。
泣き声は聞かれるものの、目ヤニがカパカパにくっ付いたまぶたは果たして開くのか?
この子は目を開けることが出来るのか?
そんな疑問を持ちながら、妻の様子を見ていました。
まず食事。
牛乳を温めてそれをスポイトで少しずつ飲ませていました。
「はァ~、なるほどね~」
小さな猫や犬を飼ったことのない私には、その光景がとても新鮮でした。
目の見えないタマは、スポイトの先を親のオッパイと思いながら必死に飲んでいました。
喉を鳴らしながら、音を立てながら必死に飲んでいます。
目は柔らかいタオルを濡らし、それで拭き取ってあげていました。
でも時間が経つとまたカパカパの目ヤニだらけになります。
まだ自力で目を開けることは難しいようです。
私ならそのまま爪で引っ掻きながら取っていることでしょう。
無知とは怖い。
体は細く小さく、栄養状態が良いとは思えない。親に捨てられていた赤ちゃん猫なんだし。
体中に体毛がフサフサと伸びている状態と、そうでない状態の”見た目”も大きいです。
肌が見え隠れするのって、弱々しく見えるものです。
「長くは生きられないかも・・」と言った妻の言葉が厳しく聞こえるものの、私にとってはこの先起こりえる面倒から解放されることへの安堵感も入り混じり複雑な心境でした。
また、どうせ死ぬなら、情が移らない早いうちに逝った方が気が楽だし・・。
そうなんです。
私が動物を飼いたくない一番の理由は、情が移ることなんです。
遅かれ早かれ私より早く死を迎える動物を、私はどんな顔で見届けられるのか?
どんだけ辛いものなのか?
どう接して良いのか・・。
それを想像するだけで胸が苦しくなり、『飼うのはよそう』『知らんフリ知らんフリ』を装うのです。
見てみぬフリをするのです。
自ら進んで悲しい想いをする人なんていないでしょうから・・。
「タマに“先が見えない”のであれば、余り関わらないようにしよう」
それは正直な想いでした。
自分が悲しい想いをしない為にも。
悲しみで苦しくなるのが嫌だから。
関わらない方が楽だって・・・・。

続く・・
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20:14
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2012年02月20日
タマが家族の一員であった日
世の中には動物好きな人も沢山居るでしょうし、嫌いな人も沢山居ることでしょう。
私は動物好きの部類に入ります。特に猫が。
品種とか問わず、とにかく猫が大好き。
いつの頃からか、猫の魅力にドップリ浸かってしまった一人です。
元々、犬派だと豪語していたのに、16年前のあの日から一転してしまったのです。
私たちは賃貸住まいの身であり、ペットとは無縁の者だと思っていました。
極自然に。
まだ上の子が4歳で、下の子が2歳。
何にでも興味を持ち、手加減を知らず、いつもケンカばかりして、物を取り合う。
そんな二人の子供がバタバタと足音を立てて、仕事から帰って来たばかりの玄関に立つ私に向かって、“お帰り”の挨拶もしないまま、
「おとうさん、おとうさん、きてきて。ちっこいネコがいるよ!」と。
特に下の子は少し興奮気味で口をとがらせて私のズボンを引っ張り、早く来てとせかすような仕草をしていた様に思います。
この興奮気味かつ嬉しそうな表情に、作り話ではないことは直ぐに分かりました。
尚の事、「は~ぁぁ、ペット禁止であることは分かるだろう!何を考えているんだ!!」と、怒りと言うか何かが湧き上がってくるのを感じました。
妻の下に歩み寄り、一体何事?と事情を聞こうとすると、そこにはタオルに包まれ、妻の手に抱かれた小さな小さな赤ちゃん猫がスヤスヤと寝ている姿でした。
『えっ、こんな小さいの!』
体の毛もまだ薄く、まばらに生えていて、何よりも目ヤニで完全に目が閉じている状態。
四つんばいで歩けるか?くらいの小ささです。生後1~2週間程度でしょうか。
お世辞にも「可愛い」と声に出せるような猫ではありませんでした。
若干引き気味の私の心を見抜いたかどうか定かではありませんが、
「子供たちが下で遊んでいる時に、鳴いている猫を見つけ、私を呼びに来たわけ。そして見に行ったら、側溝にブルブルと体を震わせながら、ニャーニャー鳴いているこの子が居たのよ!」(若干興奮気味)
それを見た瞬間、
「今引き取らないとこのままでは間違いなく死んでしまう!だから拾って来た。私が面倒見るから大きくなるまで飼っていいかな?ある程度成長したら放せばいいと思うし」
強い想いを感じた妻の言葉に、「アパートだから飼えない」の理由は弱く、「俺、知らんぞ」と無関係の態度を示しつつ、「(そう言う理由)であれば、良いんじゃないの」とOKを出したのです。
でも、こんな小さな赤ちゃん猫を見捨てる訳にはいかないし、助けてあげたいと思うのは当たり前の心境だろうし・・。仕方ないよな~。
妻が、「お父さんが飼ってもいいって!」と子供たちに言うと二人は、「やった~!!」と笑顔で何度も何度も飛び跳ね、喜びを全身で表現していました。
子供たちにとって動物を飼うのは初めてであり、余計に嬉しいのでしょう。
扱い方も、何も知らないのに、ただただ無邪気に喜んでいるのでした。
そう言う私も、赤ちゃん猫や犬を飼った事がないのでどうしたらいいのか、全く検討も想像もつきませんでした。子供のように無邪気に喜べない自分がいるて、「大家さんにバレないようにしないとな~」と、先のことを不安に思う自分がいました。
『バレて追い出されたらどうしよう』。それよりもバレない事を考えるとか、ポジティブな思考は一切回らず、不安要素だけが回っていました。
そんな私をよそに、心から大喜びしている子供たちと、優しいまなざしで赤ちゃん猫を抱いている妻を見て、「まあ、何とかなるか!」と、考えを切り替えることができました。
その日から、私(家族)とマイペースな猫との生活が始まりました。(苦悩の始まり??)
当時TVで流れていた「うちのタマ知りませんか?」を良く観ていた子供たち。
上の子が、「タマがいい!」の一言で、我家に来た初めてのオスの赤ちゃん黒猫は“タマ”と名付けられ、こらから16年後の昨晩、永眠するまで生き続けるのです。

私は動物好きの部類に入ります。特に猫が。
品種とか問わず、とにかく猫が大好き。
いつの頃からか、猫の魅力にドップリ浸かってしまった一人です。
元々、犬派だと豪語していたのに、16年前のあの日から一転してしまったのです。
私たちは賃貸住まいの身であり、ペットとは無縁の者だと思っていました。
極自然に。
まだ上の子が4歳で、下の子が2歳。
何にでも興味を持ち、手加減を知らず、いつもケンカばかりして、物を取り合う。
そんな二人の子供がバタバタと足音を立てて、仕事から帰って来たばかりの玄関に立つ私に向かって、“お帰り”の挨拶もしないまま、
「おとうさん、おとうさん、きてきて。ちっこいネコがいるよ!」と。
特に下の子は少し興奮気味で口をとがらせて私のズボンを引っ張り、早く来てとせかすような仕草をしていた様に思います。
この興奮気味かつ嬉しそうな表情に、作り話ではないことは直ぐに分かりました。
尚の事、「は~ぁぁ、ペット禁止であることは分かるだろう!何を考えているんだ!!」と、怒りと言うか何かが湧き上がってくるのを感じました。
妻の下に歩み寄り、一体何事?と事情を聞こうとすると、そこにはタオルに包まれ、妻の手に抱かれた小さな小さな赤ちゃん猫がスヤスヤと寝ている姿でした。
『えっ、こんな小さいの!』
体の毛もまだ薄く、まばらに生えていて、何よりも目ヤニで完全に目が閉じている状態。
四つんばいで歩けるか?くらいの小ささです。生後1~2週間程度でしょうか。
お世辞にも「可愛い」と声に出せるような猫ではありませんでした。
若干引き気味の私の心を見抜いたかどうか定かではありませんが、
「子供たちが下で遊んでいる時に、鳴いている猫を見つけ、私を呼びに来たわけ。そして見に行ったら、側溝にブルブルと体を震わせながら、ニャーニャー鳴いているこの子が居たのよ!」(若干興奮気味)
それを見た瞬間、
「今引き取らないとこのままでは間違いなく死んでしまう!だから拾って来た。私が面倒見るから大きくなるまで飼っていいかな?ある程度成長したら放せばいいと思うし」
強い想いを感じた妻の言葉に、「アパートだから飼えない」の理由は弱く、「俺、知らんぞ」と無関係の態度を示しつつ、「(そう言う理由)であれば、良いんじゃないの」とOKを出したのです。
でも、こんな小さな赤ちゃん猫を見捨てる訳にはいかないし、助けてあげたいと思うのは当たり前の心境だろうし・・。仕方ないよな~。
妻が、「お父さんが飼ってもいいって!」と子供たちに言うと二人は、「やった~!!」と笑顔で何度も何度も飛び跳ね、喜びを全身で表現していました。
子供たちにとって動物を飼うのは初めてであり、余計に嬉しいのでしょう。
扱い方も、何も知らないのに、ただただ無邪気に喜んでいるのでした。
そう言う私も、赤ちゃん猫や犬を飼った事がないのでどうしたらいいのか、全く検討も想像もつきませんでした。子供のように無邪気に喜べない自分がいるて、「大家さんにバレないようにしないとな~」と、先のことを不安に思う自分がいました。
『バレて追い出されたらどうしよう』。それよりもバレない事を考えるとか、ポジティブな思考は一切回らず、不安要素だけが回っていました。
そんな私をよそに、心から大喜びしている子供たちと、優しいまなざしで赤ちゃん猫を抱いている妻を見て、「まあ、何とかなるか!」と、考えを切り替えることができました。
その日から、私(家族)とマイペースな猫との生活が始まりました。(苦悩の始まり??)
当時TVで流れていた「うちのタマ知りませんか?」を良く観ていた子供たち。
上の子が、「タマがいい!」の一言で、我家に来た初めてのオスの赤ちゃん黒猫は“タマ”と名付けられ、こらから16年後の昨晩、永眠するまで生き続けるのです。

Posted by ダーリー at
17:24
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